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アートをレンズに、経営と社会を考える。

July 2025_環境の変化を経て改めて自分の使命を考えた

7月の鑑賞記録のハイライトはエクマンの「Play」。東京は沢山の舞台が来るけれど、もっと観たいものが沢山ある。


ブログのペースがやっと戻ってきた…!ということで、なんとか8月中に7月分までを書き上げていつものペースに戻したい、と思ってたけど、9月に入ってしまった。9月って世間では夏休みも終わり、いよいよ年末に向かって一気になだれこむ感覚がある。今年も1年が早すぎる…が、今年は最後に修論という大仕事が待っているので、今のうちに身の回りを整えたい。

 

さて、2024年4月からMBA通いが始まったことをきっかけに1か月に1本のペースで書き始めたブログもはや1年が経過。

子供のころから文章を書くことが大好きなので、いまも言葉を重ねていくことが楽しいし、その時感じたことの記録の一部でもあるので、読み返すと良い振り返りにもなっています。特に、6月末からは自分の環境がめまぐるしく変わり自分の人生をもう一度棚卸しして組み直す期間だったので、過去のブログで自分が宣言したことを思い出し、軌道修正のきっかけにもなってくれました。

引き続きただの記録ブログですが、今を生きる中で思っていることを書き残していきたいと思います。

 

役割の変化とその先に…

6月末、現在の仕事の主軸を担っていたクラシック舞台芸術の興行を主事業とする団体の理事職を、再任のタイミングで退任しました。

この2年の理事としての管掌領域は多岐に渡りましたが、基本的には専門領域であるアドミ二分野などを主導してきました。特に、数値に苦手意識があるなかで、一貫して数値=ファクトに向き合ってきたことは、組織にとっても自分にとっても意味のあるものだったと思っています。

弁護士の仕事がら、普段扱うのは法律と文章と言葉。数字に比べると曖昧になることも多いし、法律そのものが解釈の余地を残していることもあり、一義的でないことも多い世界です。他方、数値は社内外に限らず万人と共通理解をつくることができ、特に社外役員の多い組織では数字で語ることの大切さを身をもって学びました。また、数字は理解しやすいだけに記憶に残りやすく、一人歩きすることも。常にこの数字で正しいか前提を疑い、外に出す数値には最新の注意を払って突き詰める姿勢も学んだことの1つです。

一方で、今後数字の正確さはAIが爆速で高めてくれることからすれば、共感や納得感を導き出す言葉の方が数字より雄弁に語る局面があることも確か。事実と解釈をクリアに切り分けながら、場面場面に応じて両者とも自在に扱えるようになりたいものです。

 

何はともあれ、MBAとの並行でインプットとアウトプットを繰り返す日々のなか、自分がこれまで得てきた知識と経験を総動員しながら対応をしてきたことが、少しでも組織のためになればと祈るばかりです。今後も顧問弁護士兼経営アドバイザーのような立場で引き続き伴走していきますが、少し時間に余裕ができたからこそ取り組めるものもあると感じているので、どんどん新しいチャレンジをしたみたいと思っています。

岡崎乾二郎展も言ってきた。「而今而後」というタイトルと色の世界に魅かれて。

大海原に出てみたら航路は指定されてた

さて、理事退任を決めてこれからどうしようか、と考え色々と動いていったとき、ありがたいことにいくつかの選択肢をいただきました。が、結論に至るまで、私にしてはかなり悩んでしまったのが今となっては大反省。私の意思が明確になっていなかったために、多大なご迷惑をかけてしまいました。

これまでは、比較的大きなキャリアチェンジであっても直感で結論をぱっと見極め、その判断を後悔したこともないタイプだったのですが、今回はなんだか逡巡してしまった。経緯としては、当初の堅実な判断から最終的によりリスクの高い判断に至ったので、歳をとってリスク許容度が低くなった結果、はじめはリスクの高い判断を躊躇したのかなと感じていました。

けど、それもなんだかしっくりこない。多分いつもの私だったら当初の判断のままで後悔せず突っ走っていただろうなと思っていて、おそらく当初の判断のその先を考えることはなかった。でも、今の私だと、当初の判断は、どこか自分の最近の言動との間に乖離があるように感じ、結果として別の判断に至るところまで検討が進んだんだなぁ、と気づくに至りました。

 

MBAに入って、改めて自己紹介をする機会が増え、弁護士とバレエ・ダンスの二軸のキャリアや、こういうことをやりたい、と公言することが圧倒的に多くなりました。理事として本格的に稼働し始めた時期とMBA入学の時期が重なっていたこともあり、たびたび弁護士という職にありながらなぜバレエ・ダンスにコミットする道を選んだのか、また、どんなことに取組みたいのかを話していくうちに、どんどん私が何者かが言葉として固定化され、周囲から見た私のラベリングも進んでいっていたように思います。それは、自分自身を縛るために意図的にやったことでもあるのですが、今回人生の決断をしていくなかで、想像以上の影響を与えていたことを痛感しました。

 

理事の退任自体は、自分の中ではすっきりすんなりハラオチして決めたものの、実は、辞めた後どうするの?をあまり考えずに退任しました。そこは二軸のキャリアの強みで、どうにかなるとの根拠のない自信があったからです。

とりあえずはぽーんと大海原に身を投げ出してみてそこから自分の航路を見つけようくらいの気持ちでまずは色々とアクションをしてみたのですが、想定以上に私の航路はすでに出来上がっていたようで、それに気づくのが随分遅くなってしまいました。

迷い小径をうろうろしながらこのブログも読み返していて、今年年頭に「バレエ・ダンスで利益をつくれることを証明する」と宣言していたことも、大いに今回の判断の道標になってくれていて、宣言していくことで自分の考えにぶれがなくなっていくものだな、と実感したところです(同時に、人は忘れることができる生き物なので、いつの間にか周囲の環境が変わることで、自分の航路を無意識に変えてしまうこともあるのだと思った)。

 

改めて、途中経過でご迷惑をおかけしつつも最後は私の思いを尊重してくださった方々、迷える私のまとまりのない話に付き合ってくださった方々には感謝しかありません。自分で決めた道で結果を出していくことが恩返しの道だとも思っていますので、引き続き自分らしく懸命にもがいてみたいと思います。

いつも一緒に悩み示唆を与えてくれる家族にも感謝。スヌーピー75周年!

使命のアップデート

私自身は、常々ビジネスの世界の考え方・実務をバレエ・ダンスの世界にインストールしていく媒介者であると自分を位置付けて考え行動してきました。それはそれで道半ばだし、これからもやっていくことに変わりはないのですが、最近は逆に、「バレエ・ダンスをビジネスに役立てるという意味での媒介者にもなれるのではないか」ということも考えています。

これはまだ具体的に何か成果を出しているわけではないですが、以前も書いているとおり、バレエやダンスというのは今の鑑賞層以外の人たちにもプラスの効果を与えられるポテンシャルを持っていると信じています。例えば、バレエ・ダンスを通じたリベラル・アーツの知識の習得や、センス・直観といった創造的な発想の開発など、どんな人にもプラスの力を与えてくれる潜在能力を秘めていると思っているのです。 

soliloquy-about-ballet.hatenablog.com

また、最近改めて感じているのが、私自身をもってバレエ・ダンスがビジネスに貢献できることを立証していく、ということ。

プロフェッショナルのダンサーではありませんでしたが、少なくとも青春時代のすべてをバレエにささげたと豪語できる私が、弁護士として、ビジネスパーソンとして、社会でしっかり成果を上げていくことそのものが、バレエ・ダンスが持つ力の社会に対するインパクトを最も如実に語るのではないか、と思っています。

そういった意味で、今回の決断で理事在任中より少しビジネス寄りに軸足を移していきますので、ご縁のある方々との様々な業務の中で、しっかり成果をを上げられるように、1つ1つのことを積み上げていきたいなと思っています。学生時代、何をやるにもバレエと結びつかないと身が入らなかったのですが(例えば、大嫌いな数学は、舞台の空間把握のため計算が必要だからと思いながらやってた笑。それでもなお成績はぼろぼろだったが…)、それと特段変わらないことを今やっているんだなぁと自分の単純さにあきれながらも、やっぱりそれでしか生きられない運命なのだとも感じます。

結局のところMBAは転機だったといつの日か言いそう。学友と教授陣に感謝。

そんなことを考えていた7月分も終わり、次回はベトナム旅行記。考えさせられることの多い旅だったので、来週後半から始まるポルトガル・スペイン旅の前に書き上げるぞ!(多分行きの飛行機の中で書くw)

最後に、どうでも良いですが、このSpotifyのCM、旧世代側で描かれるお母さんがMDを使っている…え、私もばりばりMD使ってたんだけど!つまりこれって私はもう旧世代側になってるってこと!?

youtu.be

いつまでも気持ちは若くても、どんどん新しいテクノロジーや次の世代に置いていかれる年代になったんだな、としみじみ。

いやいや、まだまだ現役で頑張るぞ!