BALLET & DANCE = My LIFE

バレエのこと。ダンスのこと。

2023年おつかれさまでした!

今年もあっという間に年末がやってきました。

毎年発信をしたいと思いながら結局年末投稿1本だけ、という年が続いていますが、年末に少しだけ私の意識を変えさせてくれるできごとがありました。私には東海千尋という同名の祖父がいるのですが、祖父の著書に出会ったのです。正確には、長くの間存在自体は知っていて、「祖父が書いた本なのかなぁ。」と思ってきましたが、すでに祖父も父も亡くなっているため真偽が確かめられず、手が出ずにいました。が、なんとなく「祖父でなくても同じ名前の人の本だなんて縁がある。」と思い直し、買ってみたのでした。

本の内容は、祖父が経験した戦争の体験記で、実に壮絶で凄まじい時代を生き抜いた人だったことを初めて知りました。冒頭「私たちの世代は、まるで戦争をするために生まれて来たようなものです。」という言葉から始まる文章にはぐっと心を締め付けられ、祖父が生きてくれたことで自分が今ここにいることの奇跡をしみじみと感じる瞬間でした。

と同時に、文章は、世代を超えて、時代を超えてつながり続けることを改めて感じました。「やっぱり思いを文章にしておくことって意味があるな。」と感じたことを思い出しながら、とりあえず重い腰を上げ、ぎりぎりですが、今年の総括と来年への抱負に繋げたいと思います!

 

 

チームでの仕事の進め方を理解する

所属する株式会社wevnalは、8月末決算で今年9月から14期を迎えました。今年前半の13期はSeriesBの資金調達完了で2023年を迎え、その後創業事業であるSNSマーケティング事業を2月末に事業譲渡し、また期末には事業譲受案件もあり、と目まぐるしく大型の法務対応案件が続きました。

 

基本的に資金調達や組織再編に対する法務の関わり方は、案件としてはラストワンマイルとなる契約条件の調整が業務の中心になりますが、今回の事業譲渡・事業譲受においては、契約締結後~事業譲渡(譲受)完了までのプロジェクト管理を主導したことが印象に残ります。

元々夏休みの宿題は8月31日に徹夜でどうにかするタイプ。宿題管理もろくにできない人間がプロジェクト管理をするということで、2月末の事業譲渡の裏側は、社内で追い立てられ、ひーひー言いながら管理していたのが実情です。

でも、この経験を通じて、自分ひとりではどうにもならない案件について、どうやったら周りの人に気持ちよく協力してもらえるのか、どれくらい先を見越して動く必要があるのか、など、チームでの仕事をようやく掴みかけることができました。

 

私は法律事務所所属よりも企業の従業員でいる時間が長いので、チームでの仕事をできている気になっていたけれど、実は1人で事業と対峙していることが圧倒的に多かったんだ、と今更ながら気づきました。そして、チームで仕事をするには、1人で仕事をするときとは違うところに頭と時間を使わないとみんなが気持ちよく仕事ができないことも、ようやくきちんと理解することができたのでした。

 

2月の事業譲渡であきらめずに追い立ててくれた上司Nさんや、一緒に協力してくれた譲渡先に転籍したマネージャーIさんには感謝しかありません。また、その後私がチームでお仕事するうえでお手本にしてきたのは新たに入社してくれたマネージャーのMさん。いつも周囲の人に助けてもらいながら、学び多き1年を過ごすことができました。

 

青空ロイヤル・バレエ鑑賞会@ロンドン

海外へ飛び続けたい

一方で、今年からますますライフワークであるバレエ・ダンスに注力し、コロナ禍の収束も相まって海外にも2回ほど行ってきました。6月にはイギリス・フランス・オランダ・ベルギーを巡り、クラシックからコンテンポラリーまで幅広い作品に出会い、現地で活躍する方々とお話する機会を得ました。この経験を通じて、舞踊の中心地である欧州に足を運び、作品に直接触れることの重要性をひしひしと感じています。世界基準の作品づくりや日本の文化の発展を目指す以上は、目指す世界を肌で感じなければなりません。来年も今年以上に海外に出ていくことを志向したいと思っています。

 

また、11月末から再度イギリスを訪れ、ロイヤル・オペラ・ハウスで24年に日本に招聘するオペラ作品や2回目の「ダンテ・プロジェクト」を鑑賞するとともに、初めてバーミンガムにも足を運びました。ロイヤル・バレエの「白鳥の湖」(主演:ナタリア・マカロワ、アンソニー・ダウエル)を観てバレエに魅了された私にとって、ロイヤル・オペラ・ハウスは聖地そのもの。年に2回もその地を踏めたことに感動を覚えつつ、去年の病気から元気に戻れて本当に良かった、と健康のありがたみを痛感しました。

超弾丸でしたが、6月感じた「生で観なければ」の思いだけで迷いなく渡英。初めてロンドン以外の都市も体験することができ、アメリカ以来の都市比較や客層・劇場の違いを知ることができたことも新鮮でした。来年は、ますますバレエ・オペラ・ダンスにどっぷり浸かる生活になることが決まっています。新たな挑戦となりますが、自分から積極的にぶつかっていく姿勢を忘れず、自分なりの価値発揮を目指していきたいと思います。

 

バーミンガムのクリスマス・マーケットはドイツ以外では最大級らしい!

 

大学院進学

11月末のイギリス渡航からの帰り当日、出発5時間前に復路の飛行機がキャンセルになりました。実は、元の飛行機が日曜の午前に帰着予定で、同日の午後3時前から大学院の二次面接に臨む予定でした。飛行機がキャンセルになって目の前が真っ暗になりましたが、急いで別便を探し、何とか見つけたフライトは午後1時半ころ到着予定。

これで間に合わず、二次面接を受けられなかったら潔く大学院を諦められると開き直りつつ、最後は羽田空港を大爆走。タクシーの運転手さんによる華麗な運転さばきで奇跡的に定刻どおりに早稲田大学に到着し、予定どおり面接を受けることができました(大荷物のワンピース姿で面接を受けていたのは私だけでした笑)。

結果、無事合格!きっと何かご縁があって導いてもらったのだと思い、かなり不安も大きいのですが、来年4月~早稲田大学ビジネススクールの夜間主総合コースに入学します。

 

23年に入ったときから、少しインプットの時間が欲しいと思い、海外大学院進学を目指してIELTSの受験や大学院探しを進めていたのですが、いろいろと環境の変化もあり、海外に年単位で進学することは難しい見立てとなりました。そんな折、去年もウォッチしていた早稲田大学ビジネススクールの入試時期が近付いていることに気づきました。小論文試験がなくなったことで、準備ぎりぎりの私でもどうにかなるかもしれないと感じ、思いの丈を詰め込んで受験しました。

 

「バレエ・ダンスの世界をどうやったら日本でさらに成長させることができるのか」「どうしたら日本でダンサーが生活するのに困らない環境をつくることができるのか」。昔からずっと思っている問いを、アカデミックなインプットと実務のアウトプットで行き来する時間を通じて深めてみたいと思っています。

ばたばたの中で受けた面接で、教授陣と話した「なぜバレエ・ダンスの世界にいる人がMBAなのか」のやりとりをするだけでもわくわくが止まらず、自分の考えを形にしディスカッションすることの面白みを感じています。かなり大忙しな2024年になりそうですが、来年も自分らしく全力投球で邁進していきたいと思います。

 

あとは、毎年言っている英語。出張などで具体的に英語力不足を痛感する機会も多くなり、少しずつ本気で取り組み始めています。こちらは来年末には多少進歩がみられるようにまずは大学院が始める3月末まで集中的に取り組む予定です。

 

今年もお世話になってみなさま、本当にありがとうございました!来年もどうぞよろしくお願いいたします。